「姿勢をよくしてください。」
もうこの言葉、聞き飽きたと思います。もちろん、凝らない体になるには姿勢は大事ですが、もっと重要なことがあります。それを考えずに姿勢だけ正しても、「コリ体質」は絶対に解消されません。
たかが「こり」と、甘くみてる人も多いでしょうが、実は命にかかわる問題でもあるので、変わりたいと思ってる人は、すぐにでも体質改善に努めてほしいと思います。
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凝りとは?
・老廃物、不純物
・とどこおり
・粘土
つまり、血流が悪い状態が「コリ」です。
血流が悪いと細胞(筋肉)へ、酸素や栄養の運搬ができなくなり、細胞が代謝不全(栄養不足、酸素不足)になり死んでいきます
つまり、ろくに運動もしないけど、肩こりや腰痛など一切ありませんという人は、血流がしっかり通っているためです。
(何らかの理由で)血流が悪化
↓
細胞が栄養不足・酸欠に
↓
低体温
↓
こり
つまり「こり=ガン」みたいなもので、仕組みは同じです。
ということは、慢性的なコリ体質の人は、確実にガンのリスクが高まるということです。
では、血流が悪くなる理由は?
こりを含め、体が固い、疲れやすいなどのあらゆる症状は、ここにある3つの要因が考えられます。
外的要因 | 体の使い方、疲労、ケガ、冷え |
内的要因 | 酸化体質、感染症、性格 |
機能的要因 | ATP代謝不全、病気、薬 |
それぞれ見ていきます。
(外的要因)体の使い方、疲労、ケガ、冷え
・体の使い方(悪い姿勢、悪い動き方、悪いクセ)
・使い過ぎ(筋肉疲労、内臓疲労、眼精疲労)
・冷え(腸、足首、直接クーラー)
・事故
(内的要因)酸化体質、感染症、性格
・糖質過多(乳酸の蓄積→酸化)
・栄養不足(ビタミン、ミネラル)
・自律神経の乱れ(交感神経優位)
・頑張り過ぎによる緊張
・リフレッシュ不足(運動、睡眠、恋愛)
・ストレス(人間関係、環境、空気、食事)
・思考パターン、考え方、クセ
・腸内環境
・感染症(遺伝子組換え食品、性行為、虫歯、動物、植物、虫)
(機能的要因)ATP代謝不全、病気、薬
・エネルギー不足(栄養の問題)
・病気(動脈硬化、低血圧)
・薬(痛み止め、降圧剤、ステロイド)
・DNA(生まれつき、突然変異)
具体的に見ていくと、こんなにも原因はあり、そして、これら全てに可能性があります。
この中のどれか一つ。とかではなく、これらが複合的に絡み合うことで、血流が悪化します。そして自力で緩めずに縮んで固くなった筋肉がコリです。
心の問題については「【あなたの心が壊れる前に】瞑想のすすめ」を参考にしてください。
体を温めれば、それでいいのか?
体を冷やすことは、血流的にも免疫的にも悪いというのは間違いありません。
しかし、温めればそれで解決か?というとそれは違います。
コリの原因をもう一度見ましょう。
(何らかの理由で)血流が悪化
↓
細胞が栄養不足・酸欠に
↓
低体温
↓
こり
ご覧のように、低体温は結果にすぎません。
原因もなく、いきなり低体温になることは考えづらいです。
「低体温」という結果だけ見て、そこだけにフォーカスを当てるのは、むしろ状況を悪化させるだけです。
どんなにユニクロのヒートテックとか着て、いっぱい服を着込んでも、カイロを貼りまくっても、温度が上がるのは皮膚だけです。
例えば、低体温の原因が鉄分不足にあるとすれば、鉄分を入れない限り、いつまでたっても中の温度は上がってきません。
つまり、低体温になっている本当の原因を考えなければ、コリが解消されることはないのです。
体質チェック↓
「使わない」から固まる
コリの原因って実はかなりシンプルです。
「筋肉=粘土」ですから、触れずに放置しておくとすぐに固まります。
つまり、栄養や酸素の運搬をやめてしまいます。
そりゃそうですよね?
不在の家にいくら野菜を届けても意味ありません。
だから、不在票という形で、「誰もいませんでした」というお知らせをしてくれている。
それが、コリです。
しっかり使えや!っていうメッセージです。これを無視し続けると次は、ガンとか病気になります。
筋肉を使うから、そこへ燃料が運ばれる。
↓
エネルギー(熱)が発生する。
↓
代謝がグルグル循環する
生命活動とは、こういうことですから、この活動が止まってしまうと、細胞が老化していき、コリとかガンになって、やがて死んでくわけです。
使わなくなった場所は過疎地となり、酸素も栄養も行き届かなくなるのです。
矢沢じゃないですが、止まったら終わりなのです。
例えば、現代人は足裏全体の60~70%しか使えていませんが、この問題も低体温やコリに直結しています。
|
反対に「使い過ぎ」からくるコリもある
使い過ぎといえば、筋肉疲労、内臓疲労、眼精疲労などありますが、現代社会では筋肉疲労をおこしてる人はかなり減りました。
農業や建築関係といっても、昔ほどじゃありません。
一方で、内臓疲労と眼精疲労は増大傾向にあります。
・内臓疲労は、食べ過ぎ。
・眼精疲労は、スマホの見過ぎです。
特に、内臓疲労については深刻です。
原因は2つ
①純粋に食べ過ぎ
②ジャンクの食べ過ぎ
①純粋に食べ過ぎ
消費カロリーは昔より減っているのに、摂取カロリーだけは昔よりも増えていく。
INとOUTのバランスがメチャクチャになってきています。
こうなると、体のどこに負担がかかるかというと内臓です。
使い道のない栄養が、ひたすら体内に入ってくるわけですから、それを消化吸収する臓器は大変です。
胃も、すい臓も、肝臓も疲れ果て、脂肪細胞だけがどんどん増えていきます。
②ジャンクの食べ過ぎ
「量はそんなに食べない」という自覚のない人が注意したいのが、ジャンクフードです。
ジャンクの何が問題かというと、解毒するのに大変なエネルギーを要することです。
つまり、何をしたわけでもないのに、なぜか疲れた状態が続くのです。
特に最近だと、ジャンクっぽく見えない隠れジャンクが、もの凄く増えてきています。
とてもタチが悪いですが仕方ない。自分の力や知識を高めるしかありません。
以上のことから、
内臓に負担がかかって、背中や肩周りが徐々に張ってきます。
筋肉疲労ではないのに、なぜか背中が張ってくる。これは内臓の疲れからきています。
そもそも、筋肉疲労によって背中が張る人は、少なからず下半身にも疲れが溜まっています。
なのに下半身がフニャフニャで、上半身だけ固まっている状態を「筋肉疲労だ」というのは、かなり不自然です。
こういう場合、食べる量を減らしたり、ジャンクフードを減らしていくだけで、背中の張りなどは随分と改善されていきます。
本格的に断食やファスティングをするのもいいと思います。
もちろん、内臓疲労以外の原因も疑いますが、わずかこれだけのことで変化があるなら、やる価値はあります。
収縮(緊張)と、弛緩(リラックス)
筋肉というのは、カルシウムとマグネシウムが互いに筋肉内で移動し合うことによって、力の抜き入れが可能となります。
カルシウム=収縮(筋出力ON)
マグネシウム=弛緩(筋出力OFF)
マグネシウムが不足していると、筋肉の弛緩が困難となり、緊張状態から抜けられなくなります。つまり無意識に力が入っている状態が続きます。
マグネシウムをとる or 患部にぬる
全身ガチガチの人、頭痛もちの人、ツリやすい人は、マグネシウム不足の可能性が大なので一度は試してみることをおすすめします。
マグネシウムは飲むタイプと、痛みの箇所などにぬるタイプがあるので、ケースバイケースで使い分けるのがいいと思います。例えば、ある特定の箇所だけが異常に凝ってしまうみたいな人は、直接ぬりこむのがいいでしょう。
コリ体質=酸化体質
コリ体質の人は、間違いなく「酸化体質」であるといって間違いありません。
体が酸化する原因は、ストレス、社会毒、栄養面にあります。
特に、栄養面の問題は体の酸化にダイレクトに影響が出ますので、最も意識したほうがいいポイントです。
「脱酸化体質」についてはコチラの記事をご覧ください。
「酸化する栄養」と「酸化を防ぐ栄養」
ここで最も意識したいのが、糖質の過剰摂取、そしてビタミンミネラルの不足です。
糖質を過剰摂取すると?
糖質は、エネルギーとしてすぐに変換しやすい栄養素なので、すぐに使う分にはいいですが、使うことなく余らせてしまうと脂肪細胞として取り込まれるか、乳酸として体内でフラフラしてるかのどちらかになります。
糖質過多で乳酸が蓄積していくと、体内のイオン濃度が弱アルカリ性から酸性に傾きます。
↓
細胞(ミトコンドリア)は、ph7.35以上の弱アルカリ性の環境でないと活動ができません。
↓
活動できないということは代謝が悪くなるということなので、コリ体質は避けられません。
というわけで、糖質の過剰摂取はなるべく避けること。そして、摂取した分はなるべく使い切ること。糖質については、この2つを意識すべきです。
ビタミン・ミネラルの不足はコリに直結
ビタミンミネラルは、人体の調整役なので、役割は多岐にわたりますが、例えば、
◆糖質をエネルギー変換するために必要な材料が、ビタミンB群、鉄分、マグネシウム
◆乳酸を筋肉から追い出すのに有効なのが、ビタミンB1、E
◆血液(赤血球)を作るのに必要なのが、鉄分、ビタミンB6、B12、C、E
◆そして、抗酸化の主役である、ビタミンC
「どのサプリがいいのか?」という問い合わせがあったので、おすすめを載せておきます。
ビタミンC | ビタミンB群 |
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これらを見るだけでも、ビタミンミネラルがいかに重要であるか分かると思います。
僕はよく質問するのですが、「体がつらい、疲れが取れない」と言ってる人ほど、ビタミンミネラルを取ってません。
当然、そういう人の体は酸化して、コリだらけです。
どうして取らないのか分かりませんが、ぜひ、ビタミンミネラル取ってほしいと思います。糖質の量を減らせない人は、なおさらです。
確実に変わります。
栄養面のことは無視して、マッサージには毎週かかさず通ってる人が多いですが、ほとんど意味ありません。終わったあとのスッキリ感も薄いはずです。
当然です。酸化体質はマッサージでは治りません。
ですが、これらの栄養面をしっかりと実行した上で、定期的にマッサージに行くことは、体質改善にはとても有効です。
なぜなら、食べたもので体は出来ているからです。
頭の固い人は、体も固い
心と体は同じです。
それが何故かは分かりませんが、でも、この定義を否定することはおそらく不可能でしょう。
であれば、体が固い、あるいは慢性的なコリがある人は、精神的なクセがあるに違いありません。
通常、人が体を動かす場合、
脳→神経→筋肉という流れで司令情報が伝達されていきます。
この流れを見れば分かる通り、脳からの指令がおかしければ、体の反応もおかしくなります。
いくつか例を出します。
・イメージトレーニングだけで筋肥大がおこることが確認された。
・「病は気から」という昔からあることわざ
・環境を変えたら病気が治った
・催眠術による普段では絶対にあり得ない動き方や行動
ここから分かることは、僕らの動きや行動はすべて、脳によって支配されてるってことです。
脳=考え方、思考
と、ここでは定義しますが、要するに、考え方とか思考にコリかたまりや、歪みなどがあれば、それが筋肉に伝達されて、実際のコリとか骨格の歪みとして現れるわけです。
となると、麻生太郎なんて相当、歪んでるってことになります。
「肩こりという概念を知らない人は、肩こりにならない。」
とか言いますが、事実だと思います。
脳→神経→筋肉
なわけですから、脳でのイメージが、筋肉で体現されるという、極自然な流れです。
概念とか知識とか情報を処理するのは脳ですから、それをどう処理し、どう体現するのかは、すべてその人の脳にかかってる。
つまり、そいつの「考え方次第」ということになります。
コリをなくしたい。
体を柔軟にしたい。
けど、全然変わらない。
という人は、とにかく頭が固いので、体よりも先に、頭を柔軟にすることが先決です。
こういうことを言うと、ムッとする人がいるでしょうが、僕から言わせると、その時点で頭が固すぎるのです。
頑固オヤジほど、頑固なコリがあります。
そのオヤジの頑固な性格を変えない限り、頑固なコリが消えることはありえません。
コリは脳によって作られています。
だから、脳内の情報をキレイに整理したり、リフレッシュしたりすることで、その反応は即座に、クリーンな情報として体に現れます。
眼精疲労も同じです。
目の神経の半分は脳で出来ているので、脳をリフレッシュさせれば、眼精疲労は和らぎます。
体が「柔らかい」のと「ゆるい」のは全然ちがう
「私は体は柔らかいけど、コリが凄いの。」
という人がいますが、これは体が柔らかいのではなく、ただ単に「ゆるい」だけです。
本来ある体の柔らかさとは、ゴムのように縮んだり伸びたりといったバネのような動きが、スムーズに行える状態をいいます。
ですが、
ただ柔らかい人の場合、体の中の繊維組織が弱く、関節を構成する靭帯も弱いので、単に伸びやすく、たるみやすいだけの状態といえます。
たるんでしまったゴムみたいなイメージです。これは特に女性に多く、細い・太いはあまり関係ないように思います。
ゆるい筋肉、ゆるい関節だと何が問題か?というと、圧倒的にケガのリスクが上がります。
特に、股関節を痛めて腰痛というパターンがすごく多いです。
日常生活における単純な動きであっても、安心ができません。
ゆるい体から、本来あるバネ系のタフネスボディに戻していくためには、運動をして筋肉をつけていくしか方法はありません。
「エネルギー不足」からのコリ
(何らかの理由で)血流が悪化
↓
細胞が栄養不足・酸欠に
↓
低体温
↓
こり
人はエネルギー不足になることで、低体温になり、コリができ、やがて病気にまで発展していきます。
大事なのは、
・エネルギーを無駄使いしないこと
・エネルギーを余らせること
・エネルギーの生産性を上げること
これらが健康を維持するためには、かなり重要になってきます。
エネルギー不足についてはコチラの記事をご覧ください。
コリと血圧
コリ体質になると血圧も上がってきます。
高血圧だから凝るわけではなく、凝るから血圧が上がるのです。
コリ → 血行不良 → 血圧上昇
つまり、血行不良になると栄養などの運搬ができなくなるので「ヤバい、もっと血圧を上げろ!」と司令を出すのです。
降圧剤に注意
反対に、低血圧でも体はコリます。
低血圧になると圧(ポンプ力)が弱いので、血流が行き届かなくなり、コリやすくなります。
低血圧 → 血行不良 → コリ
よく血圧が基準値を上回ると、それを抑える薬「降圧剤」を飲むように病院などで言われます。
ですが、
「なぜ血圧が上がっているのか?」を冷静に考えると、やはり意味があって血圧を上げていることに気がつくのです。
基本的に、血圧は高齢者になるほど上がっていきます。
なぜか?
簡単です。血管が硬くなり運動量も減るからです。
歳を取るにつれて運動量が減っていき、血行が悪くなってきます。このままではマズイので、血圧(ポンプ力)を上げることで肉体の変化に対応しているのです。
それを邪魔してるのが、降圧剤です。
血圧の基準値は、年齢+90の範囲であれば「正常」というのが1970年頃までの基本でしたが、その基準値は年々下がっています。
日本高血圧学会の治療ガイドライン
高血圧の診断基準は「収縮期血圧140mmHg 以上、拡張期血圧90mmHg 以上」
とされています。
つまり、最高血圧が140を超えると見事に、高血圧症患者の仲間入りとなり、正式に「病気」と認定してもらえます。
ここから多くの国民が、死ぬまで薬を飲み続け、巨大製薬会社の利益のために貢献していくわけです。
ちなみに降圧剤の売り上げは、年間1兆円です。
要するに、「タダでは死なせないよ?」ってことであり、結局、僕らは人体実験されてるマウスと変わらないのです。
1970年代の基準値、年齢+90
現代の基準値「最高血圧140」は、あてにしないほうが身のためです。
浜六郎医師
上は180、下は110まで大丈夫。これは各種の疫学調査から明らかです
松本光正医師
やはり上は年齢プラス90が目安。しかしそれを大幅に超えた状態がずっと続くのでなければ気にしなくていい
他にもこの基準値を推奨している先生はたくさんいますし、僕もこれで問題ないと思います。
いずれにせよ、降圧剤を使って血行不良になっていては、お金を払って病気をもらってるのと同じですから、こんな馬鹿げたコストはありません。
血圧とコリといえば『塩』は欠かせないキーワードです。
◯減塩について真剣に考える。塩分不足 or 取りすぎによる体への影響は?
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