プロテインを飲み続けたら「低血糖」が大幅に改善した女性
ウチの職場に、昔から「低血糖」に悩んでいた女性がいたのですが、彼女にホエイプロテインをすすめて一ヶ月ぐらい続けて飲んでもらいました。
結論をいうと、飲み始めて5日後にはすでに改善効果が表れ、今では低血糖の症状は出なくなりました。
・なぜ、症状が改善したのか?
・そもそもなぜ、プロテインを彼女にすすめたのか?
その理屈について説明していきます。
「低血糖」とは?
低血糖とは、糖尿病を薬で治療されている方に高い頻度でみられる緊急の状態。 一般に、血糖値が70mg/dL以下になると、人のからだは血糖値をあげようとする。 また、血糖値が50mg/dL未満になると、脳などの中枢神経がエネルギー(糖)不足の状態になる。 その時にでる特有の症状を、低血糖症状という。
血糖値(mg/dL) 症 状 60 発汗、動悸、手指の震え、熱感、不安、悪感 自律神経の症状 50 集中困難、脱力感、眠気、めまい、疲労感、視界のぼやけ 中枢神経のグルコース欠乏症状 40 嗜眠 30 けいれん(四肢または全身)、異常行動、昏睡
血糖値は正常どれくらい?
- 空腹時血糖値 99mg/dL以下(日本人間ドック学会)
- 食後2時間血糖値 140mg/dL(International Diabetes Federation)
低血糖になる原因
糖質の摂りすぎ
(急にドカン)
↓
血糖値の乱高下
(一気に上がって、一気に下がる)
↓
膵臓からのインスリン分泌の異常が起こり低血糖
↓
それを回避するために、また糖質をとる
このような悪循環に陥っていることが、低血糖がおこる最大の原因です。
つまり、急にドカン!と糖質をぶち込むから血糖値が乱高下をおこすのです。この「血糖値の乱高下」こそが健康上のあらゆる問題を引き起こすわけです。
「糖尿病」も考え方としては同じです。
糖尿病とは?
糖尿病は血糖が異常に高くなる病気で、痛いとか痒いとかの自覚症状がない。健康診断やたまたま採血した時に血糖値が高いことが発覚することが多い。
糖尿病というとインスリン注射のイメージが強いと思われますが、最近新薬が次々と発売されて飲み薬で十分コントロールすることも可能です。
一回たまたま血糖値が高いだけで「糖尿病」と診断するわけではなく、もし糖尿病と診断されても、まずは食生活や運動を奨めることが推奨されています。
そもそも糖とは「エネルギー」
当たり前のことですが、エネルギーとは無限に溜め込むものではなく、生き物が活動するために必要なものです。使わないでひたすら溜め込めば、徐々に代謝は落ちていき、行きつくところまでいくと病気になります。INとOUTが循環していないことが問題なのです。
要するに、使う分だけの糖をとれ!って話です。
「高血糖」「低血糖」いずれも、血糖値をゆるやかに保つことがポイント
血糖値の乱高下をなくし、なるべくゆるやかにしましょう!ということで言われているのが、GI値やGL値(食後血糖値の上昇を示す指標)です。
・白い食べ物(たとえば白米)ほど、GI値は高く血糖値は上がりやすい ・色のある食べ物(たとえば玄米)ほど、GI値は低く血糖値は上がりにくい。 |
これを普段の食生活で意識するだけでも全然ちがいますが、もっと簡単な方法として、プロテインがおすすめです。
ホエイプロテインが食後の高血糖を改善します。
ホエイプロテインの食後の血糖効果
このホエイプロテインの食後の血糖効果は、誰もが納得のいく論文が多く発表されています。
「Incretin, insulinotropic and glucose-lowering effects of whey protein pre-load in type 2 diabetes: a randomised clinical trial」現時点でこの論文が一番新しいものと思われます。
前述論文より、aで明らかなように血糖値で差がでています。
bのインスリンの分泌も30分後から差がでています。
この論文の一番注目される点は、
ホエイプロテインで食後の高血糖が28%減少
この研究では高GI値である精白食パン三枚と砂糖を食べさせて血糖値を測定しています。
一方は食前にホエイプロテインを50g飲んでもらい、もう一方はホエイプロテインを飲まないという比較対象試験方式で行なっています。
血糖値も改善する「ホエイプロテイン」を買い、適度の運動と筋トレを行なえば、体型の問題や生活習慣病の問題は、かなりの改善が期待できると思います。
注意点!
注意①
糖尿病の方は腎機能が低下している場合があります。大量のプロテインの摂取は腎機能に影響を与える場合があるので、糖尿病の方がプロテインを摂取する場合は主治医にご相談ください。
注意②
プロテインには、ホエイ、カゼイン、ソイ、エッグ、ヘンプなど何種類かありますが決してどれでもいいわけではありません。間違いなく「ホエイ」にしておいたほうがエビデンス的に確実です。
要するに、食前にプロテインを飲めば太りにくくなる。
糖質をとると血糖値が上がります。上がった血糖値を下げるために膵臓からインスリン(ホルモン)が分泌されます。
インスリンの役割は主に2つ
・血糖値を下げる
・糖を脂肪に変えて体にため込む
血糖値がゆるやかに上昇するのであれば問題ありませんが、急激に上昇するとインスリンは過剰に分泌され、より脂肪をため込むようになります。
デブは血糖値の乱高下が激しい
とにかく、血糖値をゆるやかにしないことには「デブ」は卒業できません。
・なるべく低GIのモノを食べる
・食前にホエイプロテインを飲む
これを徹底できれば、血糖コントロールができ、インスリンの使用量も抑えられ、無駄な脂肪もつかなくなります。
より安全性の高い「ホエイプロテイン」は?
プロテインについても、決してどれでもいいわけではありません。
詳しくは↓の記事をご覧ください。
運動とプロテインは最強。
余分な脂肪を貯め込まない為には、エネルギーを消費する筋肉量の増量が効果があります。その為、軽い運動とともに筋トレをするのはおススメです。
そして筋肉量を増やすには十分なタンパク質が必要です。ただ、タンパク質を含む食品を取りすぎるとついカロリーオーバーとなってしまうというジレンマに陥ってきます。
そんな時のお助け健康食品としてプロテインが採用されるわけですが、プロテインを飲むなら「ホエイプロテイン」は血糖改善効果もあるので、メタボ改善を目論んでいるオジさん、オバさんにもおススメなのです。
「血糖値が高めのあなたへ」なんて宣伝しているトクホのお茶なんかより、よっぽど効果が期待できます(笑)
プロテイン=タンパク質です。
なのでタイトルは
“ホエイプロテインを飲むだけで「低血糖」が治った!糖尿病や肥満にも効果大”
のほうが納得いきます。
thanks, very interesting 🙂