今回の記事は、僕の友人である「N’s W」さんからの情報提供です。
「N’s W」さんいわく、
紙ナプキンから布ナプキンに変えたら、ビックリするぐらい体調が良くなったから!
と、かなり興奮気味に僕に話をしてきました。
ナプキンのことを、男の僕に。
さらに信じがたいことに「N’s W」さんは、「生理が楽しみ」とまで、つぶやいていたのです。
こんな情報を、わざわざ男の僕に紹介してくる時点で、「マジな情報だな」というのは一発で分かったので、すぐさまこの記事を書くことにしました。
いろいろと調べたり、話を聞いてるうちに僕自身も着けたくなりました。それほど魅力的なのが「布ナプキン」なので、この情報が一人でも多くの女性に届いてほしいと願います。
そもそも生理(月経)とは?
子宮の構造
http://www.kms.ac.jp/~anatomy2/Histology30.pdf
生理のときに出る血は「経血」といいます。
経血は、子宮の中に作られた「子宮内膜」が液化して、はがれ落ち、腟から体外へ出てきたものです。
上にある、ソフィさんの動画が分かりやいです。
「子宮内膜」の消費期限
子宮内膜=赤ちゃん(あるいは卵子)のベッドです。
つまり、
・精子と卵子が受精する聖地
・生命体が完成するまでの聖地
子宮内膜とはこのように、人体の中で最も神聖な場所なので、つねにクリーンで安全な環境を維持しておく必要があります。
なので、子宮内膜にはつねに消費期限が設けられており、それを過ぎると、古くなったものは体外に捨てられ、再び新たな膜が作られます。
まぁ要するに、生理というのは、
子供を作るのに必要な、月に一度の「子宮のメンテナンス(膜交換)」です。
車でいうオイル交換ですね。
基本的に、女性はこの出血を自分でコントロールできません。ゆえに、排出される経血を吸収するために、ナプキンやタンポンのような生理用品を使用します。
ナプキンの歴史
現代ある紙ナプキンは、一体いつから使うようになったのか?ナプキンの歴史をみていきます。
平安時代(794年 – 1185年)
平安時代の貴族たちは生理時、ふんどしの中に入れる吸収剤として、「綿毛」を用いることが多かったようです。
一方で庶民の場合は、より安価な「麻」「ボロ布」「ガガイモ」「ツバナの穂」などの植物をすりつぶしたものを使っていたようです。
江戸時代(1603年 – 1868年)
ナプキンなどがまだ存在しない江戸時代、女性は生理になると、前垂れのあるふんどし状の布で押さえていました。その布は、家族のお古を使い回したり、ボロ布を当てがったりすようなことが多かったようです。
見た目が馬の顔に似ていることから「お馬」とも呼ばれていました。
画像は昭和初期のもの
このお馬のなかに「再生紙」や「ボロ布」を折りたたんだものを入れ、陰部にあてがってナプキンのようにして使用しました。布は洗って何度も使用していました。
また、再生紙や布を丸めて膣に詰め込んだり、吸水性のある海綿にヒモをつけて用いたりすることもあったそうです。今でいうタンポンみたいな感じです。
一方で農村部などの田舎では、「綿など柔らかな植物」を陰部にあてがったり、膣に詰め込んだりしていたといわれています。
こんな感じで、日本では昭和37年(1960年代)までずっと、脱脂綿にちり紙を巻いたり、使い古しの布を縫ったものなどを自作し使っていたわけです。
そして、
生理でない時の女性下着の基本は「性器に布が密着しないこと」でした。
『水鶏にだまされて』石川豊信 画
「湯文字(ゆもじ)」と呼ばれる四角い布。今でいう「腰巻」です。
湯文字には、ヒモがついていて、巻きスカートのように腰に巻きつけて使用します。これが当時の下着だったのです。
要するに、ほぼノーパンです。
昭和38年(1961年)ここから紙ナプキン時代へ
この時代は、昭和35から昭和44年に当たる、いわゆる『高度経済成長』に該当する時代です。
現在普及している使い捨てナプキンの原型である「アンネナプキン」が発売されたのが昭和38年(1961年)です。
お年寄りが生理のことを「アンネの日」というのはこれに由来しています。
しかし、使い捨て商品のくせに12個入りで2千円という高額商品だったため、普及するにはいたりません。
その後・・・
昭和53年(1978年)に吸収力に優れた新しいタイプの生理用品として、高分子吸収体(ワンダージェル)を利用した「ロリエ」が発売され、一気に紙ナプキンが世の中に普及していきます。
こうして見てみると、日本の紙ナプキンの歴史って、たかだか50年ぐらいしかないんですね。
ちなみに戦前は、赤ちゃんも、古い浴衣を縫って布おむつを使用していたそうです。
出生率の推移
少子化が進む日本の、2017年の特殊出生率(1人の女性が生涯出産する子どもの人数)は1.43で、女性が産むのは平均して1~2人です。
第一次ベビーブーム(1947年~1949年)には、4.3を超えていました。
それ以前の、1925年には5.11、1930年には4.72の出生率でした。
江戸時代には地域差ありますが、江戸近郊で平均4~5人といわれ、現在の4倍以上でした。
紙ナプキンと出生率に関係はあるのか?
この推移表を見てみると面白いですが、紙ナプキン時代に本格的に突入してから、出生率・出生数ともに右肩下がりです。
そして、昔とあきらかに違うのが、やはり不妊の数です。
「子供が欲しい。けどできない。」このような不自然な状況というのは、ひと昔前までは、まず考えられないことでした。
現代人が「子供ができない体になってきている」ことは、このグラフを見れば明らかです。
もちろん、晩婚化も進んでいるし、男性のほうにも何かしらの原因はあるわけですから、決してナプキンだけが原因ではないですが、ただ、無関係であるとは絶対に言えません。
昔の人は経血コントロールしていた?
経血過多の人やきつい生理痛で苦しむ人などは、昔はほとんどいないか、かなり少数だったと言われています。
現代の品種改良が進んだ「ムレない、ヨレない、モレない」ナプキンに皆、慣れているので、昔の人が使っていたような簡易なもので本当に大丈夫だったの?と思ってしまいますが、大丈夫だったのです。
なぜなら「昔の人は経血コントロールしていた」からです。
経血コントロールといっても、完璧に抑え込む。とかではなく、多少の血は出てきてしまうものの、ある程度はコントロール可能だったという話しだと思います。
なぜ、コントロールできたのか?
理由は3つほど
・筋肉(インナーマッスル)が発達してた
・当時はノーパン(腰巻)が当たり前だった
・生理時には布や脱脂綿を当てていた
昔の女性はインナーマッスルが発達していたので、経血を膣内にためておいて用をたす際に排泄していたと言われています。
それと腰巻です。戦前、腰巻が一般的な下着であった日本人の体質におりものは無く、生理痛もなく、生理自体が2、3日で終わっていたという説もあるほどです。
あとは、ナプキンが紙ではなく布を使っていたこと。実際、僕の周りでも、紙から布に変えて経血コントロールを実感している人もいます。
もちろん、それ以外の要因も考えないといけませんが、これらは女性にとって、かなり大きな変化ですから、現代における体質改善のヒントになることは間違いありません。
紙ナプキンの成分
「紙ナプキン」と呼ばれてますが、現在では素材は紙、樹脂、不織布などさまざまなものを用いています。
具体的に見ていくと・・・
原材料は石油系素材。
肌にあたる部分は、漂白されたポリエステル、ポリプロピレン、レーヨンなどの不織布。
内部には、漂白された綿状パルプ、高分子吸収材、ポリマーなどの吸収促進剤
消臭目的のデオドラント材、香料など化学物質が盛りだくさん。
あとは、製品を清潔に保つため法的に義務付けられている塩素系漂白剤が使用されています。
紙ナプキンが問題視されている点
・経皮毒
・高分子吸収体ポリマーによる冷え
よく言われるのが、「吸収材である高分子ポリマーが皮膚障害をひき起こす有害化学物質だ」ということ、そして、「冷えの原因になっているんだ!」という意見です。
これは、タンポン事件が大きく影響しているように思えます。
タンポンによる事故
1970年代、毒素性ショック症候群(トキシックショック症候群)によりアメリカで死亡事故が相次いだ。これは十分に消毒されなかったタンポンを長時間挿入していたことにより膣内で黄色ブドウ球菌が繁殖したものによる。現在でもタンポンの使用説明書に長時間の使用をしないように記述がある。
まぁ、こういう事故がありました。
じゃあ、紙ナプキンは実際どうなんだ?
紙ナプキンの場合は、タンポン事件のような派手な害というのは、これまで聞いたこともありません。まぁ、だからこそ50年以上も支持されてきたわけです。
ですが、
派手な害はないにしても、地味な害による蓄積は確実にあるように感じます。
下の図は「経皮毒」による、肌への吸収率を表したものです。
素材:EM生活
経皮毒とは?
日常使われる製品を通じて、皮膚から有害性のある化学物質が吸収されること
経皮吸収率は場所によって異なりますが、男性・女性ともに陰部への吸収率はズバ抜けて高いことが分かります。
つまり、紙ナプキンにしても、下着にしても、陰部に触れているものには細心の注意をはらう必要があります。
化学成分が、たとえどんなに微量なものであっても「チリも積もれば山となる」のです。
その証拠として、紙ナプキンから布ナプキンに変えるだけで体調が良くなっていく女性がかなり多いです。
これはまさに論より証拠で、
細かい化学的な検証も大事でしょうが、それよりも、実際に使ってみて体感で比べてみるのが、最も間違いのない検証法です。
ましてや現代人は生まれた瞬間から紙おむつに、紙ナプキンですから、江戸時代の布ナプキンなど使ってるはずもありません。
だからこそ、比較が必要なのです。
では、あらためて・・・
布ナプキンをすすめる理由
身体的なメリット
・生理痛・排卵痛が軽くなくなる
・冷え症が改善される
・脱湿気(ムレ・かぶれ・かゆみ)が緩和される
・生理のニオイが気にならない
・妊活や妊娠中の体調管理に
その他のメリット
・紙ナプキンより安い
・多くのデザインがあってかわいい
・ゴミを減らせる
・交換時テープを剥がす音がしない
さらに詳しく
使い方、素材、種類など、具体的に知りたい場合はこちらを参考に。
参考サイト:nunonaの布ナプキン
なにより、「N’s W」さんが言った、「生理が楽しみになった」という発言は、僕の中では衝撃でしたね。
反対に、気になるマイナス要素
・洗うのが面倒くさそう
・モレが心配
・使い方がめんどそう
・動きづらそう
紙ナプキンに比べ、動きに制限がかかるのはあるかもしれないですが、そもそも、そのアンチテーゼとして生まれたのが紙ナプキンですから、動きを重視したいなら紙ナプキンのほうがいいでしょう。
ですから紙といっても、一概に悪とは言えないのです。
まぁそれでも、アスリートでもない限り、気になるレベルではない気もしますが。
他にはこういう意見もあるそうです。
宋美玄 医師
・(布ナプキンによる)月経の負荷の軽減や体調の改善などが、自然派の人々の中でうたわれているが医学的な根拠がない。
・股にあてるものの素材が布だろうと高分子ポリマーだろうとオーガニックコットンだろうと、内性器(子宮・卵巣)が冷えたりしません。
なるほど・・・
科学的な根拠、必要なし。
確かに、布ナプキンの効果については、科学的に実証されているわけでは決してなく、あくまで体感した女性たちのリアルな感想です。
けどさ・・・
「前よりあきらかに良くなった!」という女性たちのリアルな感想。
これ以上に確かな証拠ってないように思うのですよ。
そうなってくると果たして、科学的な根拠なんて必要あるんですかね・・・?
危険な物は、まだまだあります・・・
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