【症状別】アイシングのやり方

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アイシングを行う時間

 

冷却時間は10〜20分

感覚が無くなるまで冷やします。

感覚が無くなった時点で氷袋を患部からはずし、いったんアイシング終了。

インターバルは1時間

1時間後に再びアイシング。これを24~72時間継続して行う。(アイシング終了後、約40分で感覚が回復し痛みが戻る)

なお、急性炎症(急性外傷)でない場合のインターバルは最低でも2時間以上はあけること。

 

【症状別】アイシングの方法

 

熱中症

軽度の場合、運動を中断して後頭部をアイシングする。同時に水分補給を行う。中度の場合、涼しい場所へ移動させて楽な姿勢で安静にさせ、太い血管のある部位(首、脇の下、太ももの付け根)をアイシングする。

脱臼

患部全体をアイシングする。目的は痛みの緩和と、脱臼を起こした部位の周辺の筋肉が筋スパズムを起こし、骨を元の位置に戻すことが困難になることを防止することである。アイシング開始後はなるべく患部を動かさないようにして直ちに病院へ行くことが望ましい。

突き指

突き指した指と手全体を覆うようにアイスバッグで冷やす。または指や手を氷水に浸す。氷がない場合は流水にさらすという方法もある。

太ももの肉離れ

太ももの筋肉は大きく、さらに太ももの肉離れでは周辺の筋肉全体が筋スパズムを起こしている可能性が高いため、大きめのアイスバッグを使って肉離れを起こした部位を中心に太もも全体を深部までアイシングする。

打ち身

まず患部に傷口がないか確認し、傷口がある場合には消毒をした後絆創膏を貼ってからアイシングを行う。患部全体をアイシングする。傷口に冷湿布を貼ることは傷口を広げる恐れがあるので避ける。

足首の捻挫

踝の外側を中心に患部全体をアイシングする。その際、心臓より高い位置でアイシングするために足もとに枕などを入れる。足を氷水に浸すという方法も有効である。捻挫は骨折を伴っている場合もあるので、病院へ行くまでの間の応急処置として行うことが望ましい。

耳の内出血

柔道やレスリングの練習は耳を強くこすりつけたり打撲することが原因で耳の軟骨と皮膚の間に内出血が起こることがある。この内出血を放置することを繰り返すと耳がカリフラワーのように凹凸に変形する(カリフラワーイヤー)。内出血を起こした耳全体をアイシングし出血の程度を軽減させることがカリフラワーイヤーの防止につながる。内出血がひどい場合は病院で血を抜くまでの応急処置としてアイシングを行う。

慢性的な痛み

同じ動作を繰り返すことで、特定の部位に慢性的な炎症・痛みを抱える場合がある。代表的なものに野球肘・テニス肘など肘に発生するものや、肩に発症する炎症、膝に発症する炎症、腰痛などがある。これらの慢性的な炎症・痛みの緩和や予防、再発防止にもアイシングは有効である。凹凸のある箇所をまんべんなく冷やす場合や狭い範囲を冷やす場合には前述のアイスマッサージも有効である。肘の痛みの場合は氷水に浸すという方法もある。

ぎっくり腰

ぎっくり腰では周辺の筋肉全体が広い範囲にわたって筋スパズムを起こしている可能性が高いため、肩から胸の下に枕などを入れた状態うつ伏せに寝て、腰全体をアイシングする。アイシング後に同じ箇所を温める方法(後述のコントラスト)をとるとさらに有効である。なお、痛みが左右両方にあり、神経に沿った痛みやしびれを感じる場合にはヘルニアの可能性があるが、この場合にはコントラストは行わない。

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外傷性頸部症候群(むちうち症)

痛みの最も激しい箇所を、強い痛みが治まるまでアイシングする。

頭部の打撲

まず患部に傷口がないか確認し、傷口がある場合には消毒をした後包帯を巻いてからアイシングを行う。打撲した箇所をアイシングする。頭を強打した場合で吐き気や眩暈を横向きに寝て頭を動かさないようにしてすぐに救急車を呼ぶ。

口の中を切った場合

患部に近い箇所を頬の上からアイシングする。続いて、水に浸した氷を口に含んでアイシングする。

鼻血

後頭部から首筋にかけての部位と鼻の付け根をアイシングする。可能なら体を横たえて行う。

熱傷

すぐに患部をアイシングする。炎症が広がる前に冷やすことが重要なので、すぐに氷が用意できない場合にはすみやかに流水にさらす。

日焼け

患部のほてりが治まるまでアイシングする。

偏頭痛

肩こりや目の疲れが原因の場合は、肩から肩甲骨の内側にかけてアイシングする。原因が分からない場合は額の痛みを覚える箇所に近い部分をアイシングする。

寝違え

最も痛みを感じる箇所をアイシングする。アイシング後に同じ箇所を温める方法(後述のコントラスト)をとるとさらに有効である。コントラスト後にストレッチを行うとさらに効果的である。

慢性的な肩こり・五十肩(四十肩)

首の付け根から肩、肩甲骨にかけての箇所をアイシングする。アイシング後に同じ箇所を温める方法(後述のコントラスト)をとるとさらに有効である。

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慢性的な膝の痛み

膝全体をアイシングする。3日が経過して痛みが治まったら4日目以降は同じ箇所を温める。3日が経過しても痛みが治らない場合は病院へ行くことが望ましい。

腱鞘炎

患部をアイシングする。アイシングの方法は冷湿布でも十分である。就寝前にコントラストを行うのも効果的。

眼精疲労

目の周りをアイシングする。冷やし過ぎにとくに注意する。首や肩のこりが原因の場合には耳の後ろもアイシングする。アイシングで症状が改善されない場合には眼科を受診することが望ましい。

歯の痛み

歯科へ行くまでの応急処置として行う。歯の痛みを覚える箇所に近い頬や耳の後をアイシングする。または水に浸した氷を口に含んでアイシングする。

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喉の痛み(風邪の初期症状)

喉頭隆起を中心にアイシングする。

全身打撲

野球のピッチャーがよく回復のために投球後に肩をアイシングしてますが、ラグビーの場合は全身がぶつかるので、いわば「全身炎症」の状態になります。この場合どうやってアイシングしてるのか?というと「アイスバス」です。

温度は10度で、日本代表の場合だとこれに最低2分つかるそうです。これにより全身の回復を図り、トレーニングの負荷を極限まで高めているわけです。

 

【救急】スズメバチ刺傷などの応急処置

 

全身症状か?局所症状か?

全身症状(アナフィラキシーショック)

刺されてから数分〜30分以内
に息苦しさ、全身の赤み・痒み、フラフラするような全身症状が現れたら、すぐに救急車を呼ぶか救急科を受診。

局所症状

刺されてから1時間以上
たっても局所のみの軽度な炎症であれば市販のお薬でも対応可能

 

応急処置の流れ

ハチに刺される

傷口を清潔な流水で洗浄し、針が残っていれば除去(カードなどで弾き飛ばすようにして除去)

傷口を爪などで圧迫し、流水をかけながら毒液を絞り出して洗い流す(口で吸わない)

抗ヒスタミン系成分を含むステロイド系軟膏を塗る。

患部をアイシング

まだ針が残っていれば部分的に皮膚を小さく切除する

使用する薬は抗ヒスタミン系成分を含むステロイド系軟膏

抗ヒスタミン
→痒み止めの効果がある

ステロイド
→炎症やアレルギーを抑える働きがある

抗炎症薬について参考までに

ステロイド外用剤
炎症が強い時(フルコートF軟膏、ベトネベートN軟膏、テラ・コートリル軟膏、ドルマイコーチ軟膏、ムヒアルファEX等)

抗ヒスタミン(外用剤)
痒みが強い時(ムヒS、ウナコーワクール、新レスミタンコーワ軟膏等)

抗ヒスタミン(内用剤)
痒みが強い時(ムヒAZ錠、アレルギール錠、小粒タウロミン等)

自分で探してもいいですが、ドラッグストアで薬剤師に患部を見てもらうのが確実かつスピーディーかと思います。

抗ヒスタミン系成分を含むステロイド系軟膏」とは、例えばこの商品です。

有名なやつです。

 

毒嚢(毒袋)に注意

「毒嚢」とは?

針とつながっている毒を蓄めてある袋です。毒嚢は収縮と弛緩を繰り返して毒を針に送り続けます。

 

ミツバチの場合だと、大抵は針と毒袋だけが刺さったままとなり、その袋から毒がドクドクと体内に入ってきます。針は肉眼で見えるので、毒袋をつぶさないように注意し素早く抜きます

ミツバチは一発、その他のハチは何発でも刺せる。

ちなみに、1度刺したら死んでしまうのはミツバチだけです。他のハチは、一度さしても簡単に針を抜くことができるので何度でも刺すことができます。腹部がちぎれることもないので死ぬこともありません。

 

ムカデ刺傷

すぐにやけどしない程度のお湯(43度以上)で患部を10~20分、シャワーをかけて温めます。ムカデの毒はタンパク質で熱に弱く、しかも体のごく浅い皮膚表面に毒が入るので、噛まれたらすぐにシャワーをかけて温め流すと、毒が拡がるのを抑えられます。

補足

ムカデや蜂の毒はタンパク質(ペプチドと呼ばれる小型タンパク質)が主体なので、熱いお湯でそのタンパク質成分を熱変性させて失活させ、洗い落とせば刺された部位の痛みや腫れ、痒みを防げるのだそう。
 
蛇やサソリなどの毒を持った生き物を食べられるのも同じ原理で、タンパク質成分が調理の熱によって無毒化され、さらに体内の消化酵素で分解されることから食べても人体に影響がないのだそう。

 

引用→https://ja.m.wikipedia.org/wiki/アイシング_(治療)

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