塩素系の「消毒殺菌剤」について整理してみた。毒性、次亜、pH、効果など違いは?

塩素について調べていくと、亜塩素酸とか、次亜塩素酸とか、似たような名前がたくさん出てきて意味不明になります。

今回はそんな意味不明な塩素について、出来るだけ簡潔に整理してみましたので、分からない人は参考にしてください。

目 次

さっそく結論からいきますと・・・

最も使い勝手が良いのは

次亜塩素酸水(電解水)

体内、体外除菌なら

二酸化塩素

体内、体外除菌(強力)なら

次亜塩素酸カルシウム

お掃除除菌なら

ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム

これらは全て塩素系の消毒剤となります。細かな特徴については、これから少しずつ解説していきます。ちなみに、除菌剤で最も有名であるハイターは、「次亜塩素酸ナトリウム」という種類の塩素です。

アルコール除菌はどうなのか?

アルコール除菌は病院をはじめ多くの施設で使われています。塩素系と比較した、メリット・デメリットは以下になります。

メリット デメリット
アルコール系 ・扱いやすく、素材の劣化も招かない
・吸入毒性が低い。
ノロウイルスなどにはあまり効かない
塩素系 低濃度でもノロウイルスを含めた幅広い細菌・ウイルスに短時間で効果を発揮する ・濃度を維持するのが難しい
・吸入毒性があり、独特の臭いがあり、扱いにくい
・成分の分解が早い
・金属素材への劣化に注意

要するに、

アルコール系は、安全だけど弱い
塩素系は、強力だけど危険

という違いです。
だから、病院では危険性の低い無難なアルコール除菌液を、そこらじゅうに置いてるわけです。

塩素系で倒せる細菌の一例

0.10mg/Lで死滅
チフス菌、赤痢菌、淋菌、コレラ菌、ブドウ球菌

0.15mg/Lで死滅
ジフテリア菌、脳脊髄膜炎菌

0.20mg/Lで死滅
肺炎双球菌

0.25mg/Lで死滅
大腸菌、溶血性連鎖球菌

 

塩素系の安全性・毒性について

今も昔も、最も一般的に使用されているのが、ハイターや水道水などに含まれる「次亜塩素酸ナトリウム」です。

ところが、その次亜塩素酸ナトリウムは、有機物とナトリウムが化合して「トリハロメタン」という発ガン性物質が生成されるという問題が指摘されています。

『トリハロメタン』とは?
浄水場やプールなどで使用される塩素と水中の物質が反応してできる化合物(有毒物質)の一つです。

トリハロメタンの代表的な一覧
フルオロホルム、クロロジフルオロメタン、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルム、ヨードホルムなど。

中でもクロロホルムは、水道水に含まれるトリハロメタンの6~9割を占め、発ガン性や奇形児のリスク、肝障害や腎障害を引き起こす環境汚染物質として、しばしば取り上げられることが多い物質です。

世界をはじめ日本でも、次亜塩素酸ナトリウムは水道水やプールの除菌に一般的に使用されているため、トリハロメタンが水道水の中に含まれることは必須です。そのため、WHOや日本の厚生労働省ではトリハロメタンの基準値を設けています。

WHOの基準値 日本の基準値
塩素値 5mg/L 0.1~1mg/L
クロロホルム 0.2 mg/L 0.06 mg/L

ご覧の通り、日本の水質基準はWHOの基準値よりもかなり厳しく、「毎日、2リットルを一生飲用する」ことを前提とした水質基準で設定されています。水道水に入れる塩素量そのものが少ないので、トリハロメタンによる発病のリスクは世界と比べると、かなり低いと言えます。

そのかわり、塩素濃度が低すぎて除菌の面で果たしてどうなのかな?という印象です。

 

恐ろし過ぎる「死海」の塩分濃度

ちなみに、ふつうの海水の塩分濃度は3.1~3.8%です(観測場所により異なる)

そして世界最強の濃度を誇るのは「死海」で約30%です(ただし海ではなく湖ですが)

1リットルあたりの塩分量は230gから270gで、湖底では428gもあります。

塩素値 23万27万mg/L(湖底では42万8000mg/L)

まさに死海。ケタ違いです。実際、魚類の生息は確認されていません。

日本の水道水とか可愛く見えてきますね。

 

まぁいずれにせよ!

次亜塩素酸ナトリウムからトリハロメタンが生成される可能性がある以上、注意するに越したことはありません。

ところが塩素系の中でも、トリハロメタンを生成しないタイプがいます。

 

トリハロメタンが発生しないセーフティ塩素

それが、一番最初にあげた「次亜塩素酸カルシウム」です。

僕が調べるかぎり、次亜塩素酸カルシウムでは、トリハロメタンなどの有害物質の生成は起こらないので、そのへんの安全性を加味して次亜塩素酸カルシウムを推薦しました。

また、「二酸化塩素」も、一般的に使用されている次亜塩素酸ナトリウムとは大きく異なり、有機物に作用しても塩素化反応がおこりにくく、トリハロメタンを生成しにくいという特徴があります。

「次亜塩素酸カルシウム」と「二酸化塩素」いずれも極めて安全性が高いことから、これらを飲んで体内のデトックス(毒素排出)に使っている人もいます。

それが、『MMS』という解毒療法です。

癌の手術ちょっと待った!副作用なしの治療でガンは治ります

 

「亜塩素酸」と「次亜塩素酸」の違い

【参考サイト】http://受験理系特化プログラム.xyz/theory/strong

中心原子の酸化数が小さい順に「次亜」「亜」をつけ、逆に大きければ「過」を付けて呼びます

塩素酸 HClO4
塩素酸 HClO3
塩素酸 HClO2
次亜塩素酸 HClO
塩 酸 HCI

つまり、くっついてる酸素数の違いです。

亜塩素酸は、酸素が2個
次亜塩素酸は、酸素が1個

わずかな違いに見えますが性質はずいぶん変わります。

「酸素数」と「酸化力」は無関係です

酸の強さ(酸素数)は、

HClO < HClO2 < HClO3 < HClO4

ですが、酸化力の強さは

HClO > HClO2 > HClO3 > HClO4

となり、酸化力は酸の強さと逆になります。

そもそも『酸化力』とは?
相手を酸化し、相手から電子を奪い取る力。電子が不足しているほど酸化力は強くなる。電子を引き寄せる強さ(力関係)は、電気陰性度を参考に

まぁ要は、

酸化剤(殺菌)=相手を酸化して、代わりに電子をもらうことです。

 

pHによる違い

pHとは?
その水溶液中に含まれている水素イオン濃度のこと。水素イオンが多いほど酸性、少ないほどアルカリ性

 

pH(酸の強さ)と酸化力は関係ありません。
pH(酸の強さ)は相手を酸化させる速度に関係しています。

pHが低い(酸性)ほど、次亜塩素酸の割合が大きくなり、殺菌スピードが増します

反対にアルカリ性だと、塩素は次亜塩素酸イオンに変化して、殺菌スピードは低下します。

あくまでもpHは、酸化(殺菌)活動の起爆剤でしかありません。

 

「無機系」と「有機系」の違い

塩素系殺菌剤には、無機系と有機系の2種類があり、それぞれの違いは以下になります。

・水に溶かした時の塩素濃度の飛びやすさが違う。有機系の方が、格段に飛びにくく安定している。

・有機系の方が、断然、塩素臭がしない。

とのことですが、僕が実際に有機系を使ってみた感想としては、濃度が濃いせいか「めっちゃプール臭じゃん」でした。

無機系塩素剤

・次亜塩素酸ナトリウム
・次亜塩素酸カルシウム
・次亜塩素酸水(食品添加物)

◆特徴
・完全溶解せずカルシウム分が残る。
・水に入れてすぐに塩素濃度が急上昇し、一気に急降下する。

有機系塩素剤(シアヌル酸系塩素剤)

・トリクロロイソシアヌル酸
・ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム

◆特徴
・どちらも固形塩素剤で、水に溶けると次亜塩素酸を生じ殺菌作用を示す。
・塩素臭が少ない。
・水で完全に溶解する。

有機系は、水に溶かしてから徐々に塩素濃度をあげて濃度をキープしながら徐々に下がっていくので長い時間、塩素濃度を保たせる事ができます。

まさにプールの消毒にぴったりです。

 



 

水の温度は塩素にどう影響するのか?

基本的には2つ考えられます。

➀雑菌が増える

温度(水温)が高いと、雑菌が繁殖しやすい環境になるので、それを酸化(殺菌)するためには塩素がより消費されるので、塩素濃度は下がりやすくなります。

②蒸発する

塩素には気化(蒸発)しやすい性質があるので、温度が高いと自然分解しやすくなり塩素濃度は低くなる傾向にあります。

これらの理由から、浄水場などでは夏は多めに、冬は少なめに塩素量を調整して使っています。

皮膚、頭皮などへの影響

塩素は、酸化剤です。

そして、人間の皮膚や頭皮など人体の大部分はタンパク質で出来ています。

シャワーや風呂などで長時間、塩素を浴びまくると、塩素の酸化作用によって、皮膚や頭皮のタンパク質が酸化し傷つきます

タンパク質が酸化する(サビる)ことで、結果的に肌トラブルや、髪のダメージなど様々な部分まで影響が及びます。

ただ、日本の水道水に含まれる塩分濃度は、世界と比べても極めて少ないですから、そんなに恐怖する必要はないと思います。

 

「塩素は嫌だ。けど、長時間お風呂につかりたい」

 

という人は、こちらを試してみるといいです。

塩素による酸化ダメージへの対処法

➀中和剤を湯船にブチ込む

アトピー患者の中には、お風呂の水に塩素が入っていると症状が悪くなるという事がよく言われます。

そういう時には、中和役として働いてくれる、ビタミンC(アスコルビン酸)を少量、混ぜるだけでカルキ抜きできます。しかもパウダータイプだから安いです。

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<水道水の塩素は、クエン酸や重曹でも中和できるの?
クエン酸も重曹も、還元力が低いため塩素中和には効果は薄いと考えます。やはりビタミンC(アスコルビン酸)が中和剤としては最適です。

 

②シャワーヘッドを交換する

お風呂の湯船には、ビタミンCや入浴剤を使えますが、シャワーにはそういうわけにもいきません。そして、締め切ったシャワー室では塩素が濃縮され、塩素濃度が高くなるとの指摘もあります。

シャワータイムを短時間で済ませればいいですが、それが無理であれば、シャワー時の塩素除去対策として、5000円ぐらいでシャワーヘッドを塩素除去できるタイプに交換してしまうのが確実です。

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水道水を沸騰させれば塩素は除去できる?

水道水に含まれている次亜塩素酸ナトリウムは、沸点101℃で蒸発しますので塩素自体は除去できます。

しかし、発ガン性物質トリハロメタンは高温になると発生しやすいので、塩素が入った水道水を沸騰させることで一定時間トリハロメタンが発生します。

塩素とトリハロメタンの両方を除去するには、少なくとも15分以上の沸騰が必要で、これを毎日やるのは、なかなかの労力です。

それなら、ビタミンCをぶち込んで、塩素中和したほうが100倍効率的だと思います。

よっぽど白湯が飲みたい人は別ですが。

 

塩素系 それぞれの性質

【参考サイト】
http://sonaeru.jp/goods/disinfectant/intro/g-31/
http://www.yoshida-pharm.com/2012/text05_02_03/

亜塩素酸ナトリウム

亜塩素酸ナトリウムは、有機塩素化合物を作らないため、塩素臭が残らず、カット野菜などの最終段階での洗浄殺菌に適します。

通常の次亜による殺菌洗浄後に仕上げとして亜塩素酸ナトリウムを使用している業者もあります。

二酸化塩素

【参考サイト】http://www.nichiei-advance.com/index2/er_suan_hua_yan_sutoha.html

弱酸化剤で、殺菌効果がpHに影響されないのが特徴です。

一般的に使用されている次亜塩素酸ナトリウムとは大きく異なり、トリハロメタン(有害物質)が生成しにくい特徴をもちます。極めて安全性が高いことから、これを飲んで体内のデトックス(毒素排出)に使っている人もいます。

それが、『MMS』という解毒療法です。

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次亜塩素酸水

【参考サイト】http://ziasui.com/difference.html

微・弱酸性で、使いやすい殺菌消毒界のエース。

精製方法は2種類

塩化ナトリウム水溶液(いわゆる食塩水)と希塩酸等を電気分解して生成する「電解水と、

次亜塩素酸ナトリウムを希塩酸と水で希釈混合し、中和して生成する「中和水の2種類あります。

メリット

・目や口に入っても問題なく、歯周病にも使えます。人体には全く影響はなく、皮膚に直接付着したとしても、皮膚を除菌するのみです。

・一般に医療関連施設などでは細菌の種類に応じてエタノールなど消毒剤を使い分けています。 ですが、次亜塩素酸水なら、弱い菌から強い菌までほとんど除菌が可能です。

・最も一般的な消毒剤である次亜塩素酸ナトリウムの約80倍の除菌力。そして、最も強い除菌剤(危険性も高い)グルタラールアルデヒドと同等の除菌力をほこります。

とのことですが、実際のところはまだ何とも言えません。

次亜塩素酸ナトリウム(水道水、ハイター)

・液体タイプで、強アルカリ性
・刺激性が強い
・塩素濃度が高いもので12%

漂白を得意とします。もちろん金属を腐食します。

代表的なものとしては、水道水の殺菌に使われていますが、有機物と遊離塩素の反応でトリハロメタンという毒性物質を生成するといわれています。

低コストで扱いやすいという理由から、食品衛生や環境衛生など幅広い分野で使用されています。

次亜塩素酸カルシウム(プール、浴槽)

・強酸化剤で、pHが中性
・固形タイプで、溶けにくい
・塩素濃度が約70%

一般的に使用されている次亜塩素酸ナトリウムとは大きく異なり、トリハロメタン(有害物質)が生成されることはありません。極めて安全性が高いことから、これを飲んで体内のデトックス(毒素排出)に使っている人もいます。

それが、『MMS』という解毒療法です。

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固形なので、注入時に溶解させる必要がある点、発火するおそれがある点から、取り扱いがやや面倒ですが、体への安全性については問題ないので、とても良い仕事をしてくれる塩素だと思います。

トリクロロイソシアヌル酸

・有機系塩素剤(シアヌル酸系塩素剤)
・非常に溶けにくい固形塩素剤
・塩素が飛びにくい
・有効塩素が約90%
・酸性

このタイプは見たことも使ったこともないので何とも言えませんが、塩素が飛びにくい性質からプールで使用している例が多いようです。

ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム

・有機系塩素剤(シアヌル酸系塩素剤)
・溶けやすい
・塩素が飛びにくい
・塩素濃度は約60%
・中性

中性ゆえに、素材を傷めずに、かなり幅広い用途で使えるのが特徴です。

掃除でもプールでも使えますが、塩素が飛びづらい性質を持つので、特にプールにはうってつけの塩素です。

実際、僕が通っていたプールでも、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムが入った「ハイライト」という商品を使っていると聞きました。ちなみに、肌の調子はいい感じでした。

 



 

プールで使っているのはどれ?

プールでの塩素濃度規定は0.4~1ppmです。
phの管理は5.8~8.6の中性です。

1ppm=0.0001%(100万分の1)

・次亜塩素酸ナトリウム
・次亜塩素酸カルシウム
・トリクロロイソシアヌル酸
・ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム

プール施設に問い合わせてみたところ、各施設によって使ってる殺菌剤が違うみたいです。

特に、次亜塩素酸カルシウム、トリクロロイソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム

これらは家庭用としてはあまり使われませんが、プールや浄化槽の消毒剤としてよく使われます。塩素なので洗浄剤や漂白剤としても使用できます。

 

塩素を使う時の参考濃度

ここでの数字は、最も一般的に使われている次亜塩素酸ナトリウムでの参考濃度です。

1ppm=0.0001%(100万分の1)

水(飲料水、プール、排水)

0.8ppm

空間除菌、加湿器

25~50ppm

居住空間

(寝室・部屋・下駄箱・トイレ・洗面台・テーブル・ドアノブ等)

50~100ppm

生野菜、果物の除菌

100ppm

キッチン(キッチン用品全般・まな板・食器・冷蔵庫・調理台・生ごみ等)

100ppm

手足の殺菌、体臭、炎症

50~200ppm

ペット周辺(ゲージ・えさ入れ・ブラシ・ペット臭)

100~200ppm

嘔吐物処理

200ppm

浴室、浴槽、便器

600ppm

シミ抜き、漂白

600~2000ppm

 

まとめ

体の芯から除菌したい人は、死海へ行きましょう・・・

 

 


次はこちら!

減塩について真剣に考える。塩分不足 or 取りすぎによる体への影響は?


 

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