日本人の寿命は本当に伸びたのか?

 

日本の平均寿命推移

引用⇒http://www.ritsumei.ac.jp/~satokei/sociallaw/compulsoryretirement.html

 

1947年で、当時の平均寿命は男性50.06歳、女性53.96歳。

これが2014年になると、男性80.5歳、女性86.83歳。

 

わずか67年で、平均寿命が30歳ものびました。

 

世界の平均寿命推移

日本の平均寿命は世界的に見ても男女ともに高い水準となっています。一方アメリカ合衆国は先進国の中でも男女ともに平均寿命は短くなっています。

 

平均寿命が長い国の特徴

寿命ランキング1位から5位までの国の特徴として

医療のレベルが高く、福祉・保険制度が充実している
健康的で長寿に理想的な食事・文化がある
高齢になっても精力的に活動を行っている
経済的に発展していて裕福

平均寿命が短い国の特徴

寿命が長い国は平均で82歳~83歳ですが、最下位のシエラレオネ・アンゴラなどのアフリカ大陸周辺の国では50歳~55歳と、大きく差があります。

理由として考えられるのは

紛争・内戦が多く、若くして亡くなる人が多い
安定した住環境がなく、不衛生な生活環境から命にかかわる病気になってしまう
貧困から満足な食事ができず、安全な水も確保することが出来ない

長寿の日本と比べて半分以下の、平均25歳~35歳の寿命の国や、飢餓や病気で幼くして亡くなる子供が多い国がたくさんあります。

要するに、
長寿=裕福といえます。

 

2017年・香港が長寿世界一になった意外な理由

香港では「医食同源」の考え方が生活の隅々にまで浸透している。

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/11589?layout=b

 



 

実は「寿命」は伸びていない?

まず事実として、昔でも長生きしている人は現在くらいに長生きでした。決して全員が50才で死んでたわけではありません。

引用⇒http://soko-tama.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-439f.html

明治時代においても、20歳まで生き残った人は60歳、40歳まで生き残った人は65歳、80歳まで生きた人は85〜90歳まで生きています。

江戸時代の有名人だと、葛飾北斎は90才、杉田玄白85才、貝原益軒85才、滝沢馬琴82才、上田秋成76才、良寛74才、伊能忠敬74才、徳川光圀73才、近松門左衛門72才

このように江戸時代でも80歳まで平気で生きていました。

つまり、大きな病気にかからずに健康に老いた場合の人間の寿命は、明治も今も90歳弱で変わっていないのです。

 

伸びたのは「平均寿命」です。

 

日本人の「平均寿命」が戦後、急激にのびた理由

 

「平均寿命」が伸びたカラクリは単純です。

 

理由①乳幼児の死亡率が大幅に減った

例えば江戸時代の平均寿命が32歳〜44歳だと言われていた理由は単純で、その頃は乳幼児が若くして死んでいたからです。

「平均の寿命」なので、0才で死んだ子が多ければその分、平均寿命だってガクっと下がります

戦後すぐの日本も、平均寿命は60歳まで届かない状態でした。

 

 

1955年当初40%近い値だったものが現在ではわずか1.9%となっています。

戦後、平均寿命は一貫してのびていますが、それは乳幼児死亡率が低くなった結果なので当然といえば当然です。

 

では何故、昔は乳幼児がそんなにも死んでいたのか?

 

昔は伝染病を食い止める手段がありませんでした。

戦後まもなくにおいては肺炎や腸管感染症(腸炎などの感染症疾患)を起因するものが多く、1960年ですら肺炎だけで年間1万人以上の乳児が亡くなっていました。

 

 

肺炎はウイルスや細菌が、肺の中で増殖を始めることで発症します。とくに新生児は免疫学的に未熟であるため重症化する傾向があります。

風邪と肺炎は共通点が多い

当時、最大死亡原因だった肺炎や腸管感染症も抗菌薬の登場各種環境の向上によってその数を大幅に減らしてきました。

戦後50年あまりの間で乳幼児死亡率は大きな改善を示したことで、平均寿命を大きく伸ばす要因となりました。

 

ところが最近・・・

 

「耐性菌」による死亡者数が、世界で70万人いると推定されています(2014年)

耐性菌とは?
抗生物質、抗菌剤、薬が効かない菌のこと

なにも対策をしなかった場合、2050年には1000万人に増えるとまで言われています。ちなみに、ガンによる死亡は820万人なのでかなり深刻です。

再び、感染症が死因の第1位だった時代に逆戻りしてしまうのでしょうか・・・?

 



 

理由②便利が増え、体が楽になっていった

昔の生活を想像すると、仕事をしていても家事をしていても体を動かすことがとにかく多く、交感神経が優位な生活をおくっていたのでは?と推測できます。

時代が進み、便利が増えていくにつれ、体への負荷は減り、消耗しにくい体へ変化していったのだと考えられます。

 

理由③医療サービスの向上

医療サービスの向上や医療保険の拡充などにより、一般的に高額となりがちな医療費も低く抑えられています。

それによって日本国民であれば誰でも病気やけがの際に適切な治療を受けることができる態勢が整っています。

これらの社会的発展も、日本人の平均寿命上昇に貢献しているとされています。

 

理由④体型

日本には昔から「腹八分目に医者いらず」ということわざがあります。

たしかに、国際的な平均と照らし合わせてみると日本人の体型はスリムです。無駄な脂肪を蓄えている量が少ないので、結果として動脈硬化などが起きづらいということが考えられます。

また、日本食には味噌汁や納豆などの発酵食品が多く、それが長寿につながっているという見方もあります。

いずれにせよ、腹満腹な食生活は確実に老化スピードを早めます。

 

理由⑤衛生面

病気の原因となる病原体は、特に不衛生な環境下で蔓延するものです。

もともとのキレイ好きにくわえ、衛生に対する意識も日本人は高いことも感染症予防に大きく貢献しています。

 

ここまで読んで、

日本は長寿大国で凄い!

と思ったかもしれませんが、ここからは残念なお知らせです。

 

日本という国は現在、寝たきり老人がメチャクチャに多い「寝たきり大国」になっています。

日本の寝たきり老人はスウェーデンの約10倍

欧州の国々にしても欧米各国にしても、病院や老人ホームなどの施設に「寝たきり老人」は、ほぼいません。

つまり、日本の場合は健康寿命が伸びたわけではなく、無理くり延命し続け「年齢」という表の数字だけをひたすら伸ばしてきただけ。とも言えるのです。

要するに数さえ伸びれば、国民の健康寿命なんて二の次、三の次というわけです。

医者や病院や国はとんでもない奴らだ!と思ってしまったなら、それは違います。

 

これこそが、国民が自分の健康を病院まかせ・医者まかせ・他人まかせにしてきた結果です。

・過剰な検査
・過剰な治療
・過剰な薬
・過剰な入院
・無知な患者の大量生産

  結果↓

薬剤大国
日本の薬剤消費量はOECD31ヵ国中、第2位
寝たきり老人世界一
現在約200万人で2025年には300万人に達するとの予想

 

現代(西洋)医学の限界

医者や政治家は決まって「昔よりも30年以上も寿命がのびたじゃないか!」と言いますが、そんなに偉そうに言えることでしょうか…

感染症が激減し、乳幼児死亡率が激減することで国民の平均寿命はのびました。
しかし、健康寿命という観点からは、あまりに結果はお粗末で、いまだに症状だけを抑えにかかるだけの対症療法ばかりが目につく。

耐性菌の流行もその結果です。

おそらく、昔は余計な医療を施されなかった分、寝たきり老人も少なかったはずなので、健康寿命度としては今よりもはるかに高かったはずです。

まぁ、これが現代医学の限界だから仕方がないが。

スウェーデンの首都ストックホルム郊外で働く介護士のアンナ・ヨハンソンさん

「スウェーデンでも’80年代までは無理な延命治療が行われていましたが、徐々に死に方に対する国民の意識が変わってきたのです。

長期間の延命治療は本人、家族、社会にとってムダな負担を強いるだけだと気付いたのです。

日本のような先進国で、いまだに無理な延命が行われているとは正直、驚きました。」

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