だからあなたは「カモ」なのです。
はじめに言っておきますが、
一般ユーザーのために、なんでも正直に答えてくれる営業マンなどいません。
皆さんは何故か、担当の営業マンは良い人だと信じたがる傾向がありますが、だから簡単に騙されるのです。いったい何を根拠に、その営業マンを信頼しているのでしょうか?
そもそも彼らはユーザーのためではなく、自分の売上げを伸ばすためにベストな行動をとります。となると、売上に繋がらないような余計な言葉は一切使いません。
現実問題、走行距離改ざんや事故隠しの車両は、市場に山ほど存在し、それに気づかず能天気に乗っている人も山ほどいるわけですが、これはまさに「カモ」だから。カモだからいとも簡単に騙されてしまうのです。
良い中古車を選ぶのに大切なのは、感情まかせに営業マンを信頼してしまうことではありません。
必要なのは感情ではなく、目の前にある事実のみです。
つまり、その車の状態を正しく見ることこそが最も重要です。
相場より安い車には「何か」ある。
「オークションで掘り出し物」←ウソ
オークション代行とは?
希望の車と予算を代行業者に伝え、オークション市場から替わりに仕入れてもらう。
オークションのほうが店頭で買うよりも、欲しい車が安く手に入る。←これはウソです。
■オークション代行が危険な理由①
オークション代行業者は「手数料」で儲けています。例えば手数料5%の業者であれば、100万円で落札した場合、5万円の手数料を代行業者に支払うという仕組みです。つまり、高く落札したほうが代行業者の利益も増えるので、そう簡単に安くするはずがないのです。
■オークション代行が危険な理由②
オークション会場では専門の検査官によって評価点がつけられた車をプロ同士で競りを行うため、程度が良い車が安く手に入ることはほぼありません。
「ヤフオクで掘り出し物」←ウソ
今の時代に信じられないかもしれませんが、ヤフオクでは個人を装った悪質な業者が多いため、事故隠しや走行距離改ざんが当たり前のように行われています。
「激安」に飛びつくと必ずあとで痛い目にあいます。
「非公開車はコスパがいい」←ウソ
「非公開車」とは、大手買取チェーンが買い取った車を紹介することです。
■大手買取チェーンの仕事
ユーザーから安く買う ↓ すぐにオークション会場へ売る ↓ 差額による利益 |
■じゃあ、非公開車で売る理由は?
ユーザーから相場よりも高く買いとってしまった ↓ オークション会場へ出すと損が出てしまうので「非公開車」と称し、一般ユーザーへ相場より高い値で売却 |
この場合、第三者機関のチェックなしがほとんどなのでリスクは大です。
要するに、非公開車=買取りに失敗した車です。
「アウトレット中古車はお得」←超危険
アウトレット中古車=現状販売車
現状販売車には整備も保証もないため、車の知識がない素人にとってはハイリスク商品となります。
「マイカーリースで月1万〜」←ウソ
①そもそも、マイカーリースというのは法人の節税目的の買い方になるため、一般ユーザーにとってはお得でも何でもなく大損をする仕組みになっています。
②金利で損をする
車両代以外にも、車検、税金すべてに金利が上乗せされます。
③どんな使い方をされるか分からないため、リース会社は損をしないように残価を低く設定しています。(新車を買って下取りに出すよりもかなり安くしている)
④そもそも「月1万〜手軽にマイカー」みたいなのは不可能で、月々の支払いのほかに、年2回のボーナス払いなども発生します。計算すれば分かりますが普通に新車を買ったほうが安いです。
結論→大損します。
営業マンが出してくる都合のいい数字じゃなく、自分で丁寧に電卓をはじき比較してください。
カーセンサー、グーネットでの王道の手口
車両本体価格(コミコミ価格)を激安で表示して注目を集める
↓
いざ店にいくと、整備費用で7万円、コーティング費用で10万円、遠方費用で3万円、ローン設定費用で5万円、ルームクリーニング費用で3万円で計28万円がさらに上乗せされる
このような小ざかしい手口を、ほとんどの販売店が恥ずかしげもなく使ってくるので、これから車を見にいく場合は心しておきましょう。
以上のことから、
ネット上にある最安の車に「掘り出し物」など120%存在しません。
悪徳業者に騙されず、良質な中古車を買う方法
中古車選びで失敗しない方法をまとめると以下のようになります。
・相場より安い車には手を出さない
・相場の範囲内で状態の良い車を探す
・営業マンの言うことは絶対に信用してはならない
・大手というブランドを信用しない
・保証なしの車、販売店からは買わない
・試乗させない販売店からは買わない
特に重要なのが・・・
「鑑定書」を提示してもらう
鑑定書とは?
第三者機関、JAAA(日本自動車鑑定協会)発行の書類で、鑑定士が一台一台鑑定し評価を出し、書面で保証されるもの
■鑑定書に記載される5項目
1.走行距離(メーター交換されている場合は「走行不明車」と記載される)
2.修復歴(軽度・中度、重度と記載)
3.外装
4.内装
5.機関面(エンジンなど)
このように車の状態を書面で保証してくれるものです。
■鑑定書の導入率は安い車ほど低い
全体で40%
100万円以下だと、わずか20%
つまり、100万円以下の中古車に鑑定書をつけている販売店は優良店と判断できます。逆に鑑定書をつけない販売店は「何かを隠してる」とみて間違いありません。
保証なしの車は買わないほうがいい
■高額な修理代
・エンジン故障→60万円
・AT故障→30万円
・エアコン故障→15万円
・電動ドア故障→15万円
・ラジエーター故障→10万円
・パワステ故障→12万円
・ナビ故障→8万円
保証がなければ、これらすべて自己負担です。
保証がついていない車や販売店は、要するに、いつ壊れてもおかしくない粗悪車を扱っているから保証なんてつけたら大赤字になってしまうからです。
■怪しい保証
・保証期間が短い
・壊れにくい箇所のみに限定
・買ったお店以外は対象外
・故障した車を運ぶ費用は有料
・年式や走行距離など色々と条件をつけて対象外
|
各販売店の保証をちゃんと見てみると、このような保証を設定している販売店ばかりなことが分かります。まったく「保証」になっていません。
保証期間は最低でも1年、さらには距離数無制限、修理金額無制限がベストです。
結論
中古車は適正価格で買いましょう。
参考図書
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